パーク24(4666)株は買いか?過去最高益を更新した「タイムズ」の強みと将来性を徹底分析

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パーク24(4666)
この記事を読むことで、あなたはパーク24(4666)がなぜコロナ禍からV字回復を遂げ、過去最高益を更新できたのか、そして今後の株価上昇の可能性について、深い洞察を得ることができます。
駐車場カーシェアの二刀流でモビリティ市場を牽引する同社の企業分析レポートを基に、投資判断に必要なすべての情報を提供します。

過去最高益を更新!パーク24の強固なビジネスモデル

パーク24は、国内最大級の時間貸駐車場ネットワーク「タイムズパーキング」と、カーシェアリングサービス「タイムズカー」を展開する総合モビリティ企業です。
同社の事業は、国内駐車場、モビリティ(カーシェア・レンタカー)、海外駐車場の3つのセグメントで構成されています。特に国内駐車場事業は、売上の約5割、営業利益の約7割以上を稼ぎ出す収益の柱です。
駐車場ビジネスの核
「タイムズパーキング」は、土地オーナーから用地を借り上げて運営する形態と、管理運営を請け負う形態を組み合わせて全国展開しています。このビジネスモデルの強みは、約888万人(2023年10月期)の巨大な会員基盤「タイムズクラブ」です。この会員データと、駐車場の無人カメラ精算システム「タイムズタワー」などのIT技術を組み合わせることで、効率的な運営と高い利便性を実現しています。
カーシェアビジネスの優位性
カーシェアサービス「タイムズカー」は、全国に約1万5千箇所のステーションと約5万台の車両を配置し、圧倒的なトップシェア(会員数約7割超)を誇ります。このカーシェアの会員も「タイムズクラブ」と統合されており、駐車場カーシェアを相互に利用できる独自のクロスサービスが、競合他社にはない大きな優位性となっています。

圧倒的シェアを誇る「タイムズ」のネットワーク効果

パーク24の最大の強みは、日本国内で築き上げた圧倒的なネットワーク規模とブランド力です。
同社は国内に約2万7千ヶ所、約137万台分もの駐車スペースを擁しており、これは業界2位以下を大きく引き離す規模です。この広大な駐車場ネットワークと、巨大な会員基盤が相互に作用し、以下のようなネットワーク効果を生み出しています。
  • 新規出店時の優位性: 土地オーナーにとって、すでに多くの会員を持つ「タイムズ」ブランドは魅力的な選択肢となり、新規の用地獲得が容易になります。
  • 会員の利便性向上: 会員はどこに行っても「タイムズ」の駐車場カーシェアを利用できるため、ロイヤルティが高まります。
  • 一体型ビジネスモデル駐車場カーシェア・レンタカーを一体で提供できる独自のモデルは、遊休スペースの収益化と利用者の利便性向上を両立させ、競合他社には真似できない強固な参入障壁となっています。
この強固なビジネス基盤こそが、同社がモビリティ市場で独占的なポジションを維持し、安定した収益を上げ続ける源泉なのです。

V字回復を支える財務状況とバリュエーション分析

パーク24の業績は、2020年〜2021年のコロナ禍で一時的に大きく落ち込みましたが、2022年以降は力強いV字回復を遂げています。
過去最高益の達成
2024年10月期には、売上高3,709億円、営業利益387億円と、売上・利益ともに過去最高益を更新しました。これは、経済再開に伴う駐車場利用の本格回復と、カーシェア需要の拡大が牽引した結果です。
財務健全性の改善
コロナ禍で一時5.1%まで低下した自己資本比率は、劣後ローン調達や公募増資などの財務強化策により、2025年10月期末には29.4%まで回復し、ほぼ適正水準に戻りました。
ただし、有利子負債総額は依然として1,000億円規模と高水準であり、この点は今後の金利動向とともに注視が必要です。しかし、安定した営業キャッシュフロー(2025年10月期は628億円)を生み出す力があるため、財務体質は着実に修復されつつあると評価できます。
株価バリュエーション
現在の株価水準(約2,100円前後)を投資尺度で評価すると、予想PERは約15倍と、過去平均や同業他社と比較して概ね適正水準にあります。
PBRは約3.7倍と市場平均より高めですが、これは同社の高い成長率と、ROE(自己資本利益率)が20%前後と高水準にあるため、市場が「成長企業プレミアム」を織り込んでいるためです。総合的に見て、現在の株価は成長見通しに対して妥当な水準であり、割高感はありません。

2027年に向けた中期経営計画と将来の成長シナリオ

パーク24は、2027年10月期を最終年度とする中期経営計画で、さらなる成長を目指しています。
中期経営計画の目標
項目
2024年10月期実績
2027年10月期目標
年平均成長率(CAGR)
売上高
3,709億円
4,740億円
約8.5%
経常利益
354億円
420億円
約6.0%
 
この計画では、国内駐車場事業で毎年2,000件の新規開発を復活させ、モビリティ事業では年間1万台ペースで車両を増強し、車両台数10万台突破を目指しています。
将来の成長ドライバー
投資家にとっての将来性を考える上で、以下の3点が重要なカタリスト(株価上昇を促す要因)となります。
  1. 技術革新による効率化: 無人カメラ精算機「TimesPAY」やスマホ完結型駐車場など、IT技術による利便性向上と人件費削減が収益を押し上げます。
  2. EVシフトへの対応カーシェア車両へのEV導入が進めば、環境対応銘柄としての評価が高まり、新たなサービス展開の機会が生まれます。
  3. 海外展開の加速: 現在20%程度の海外売上比率をさらに高め、特に東アジア・東南アジア圏でのタイムズモデルの横展開が成功すれば、新たな成長エンジンとなります。
パーク24は、安定した駐車場収益を基盤に、成長市場であるカーシェアモビリティ分野へ積極的に投資する戦略であり、中長期的な成長余地は大きいと判断できます。

投資前に知っておきたいリスク要因と今後の展望

高い将来性を持つパーク24ですが、投資判断を下す前に、潜在的なリスク要因も把握しておく必要があります。
財務リスク(金利上昇)
前述の通り、有利子負債が1,000億円規模と大きいため、日本や世界の金利が上昇した場合、利払い負担が増加し、利益を圧迫する可能性があります。また、再び大規模な増資が行われた場合、株式価値の希薄化につながるリスクもあります。
需要変動リスク
景気後退やパンデミックの再来などにより、人の移動が減少すれば、駐車場稼働率やカーシェア利用回数が減少し、収益が悪化する可能性があります。特にテレワークの定着など、ポストコロナの需要構造変化への適応が求められます。
競争激化リスク
駐車場事業では、不動産各社との用地獲得競争や価格競争が激化する可能性があります。また、カーシェア市場においても、他社の低料金プランや、個人間カーシェアリングといった新業態の台頭が、既存ビジネスの脅威となる可能性もゼロではありません。

結論・まとめ

パーク24は「買い」か?最終判断
パーク24(4666)は、国内最大の駐車場ネットワークとカーシェアの圧倒的シェアを背景に、他社が模倣困難な強固な競争優位性を確立しています。コロナ禍からのV字回復過去最高益の更新は、そのビジネスモデルの強靭さを証明しました。
BEAFの法則に基づき、同社の投資魅力をまとめます。
項目
内容
Benefit (利益)
過去最高益更新と中期経営計画達成による株価上昇余地。モビリティ市場の成長に乗る。
Evidence (証拠)
2024年10月期に過去最高益を達成。自己資本比率の回復。予想PER15倍と適正株価水準。
Advantage (優位性)
駐車場×カーシェアの一体型モデル。巨大な「タイムズ」ネットワーク効果。
Feature (特徴)
国内最大の駐車場カーシェアネットワーク。モビリティサービスを総合展開。
 
財務リスクや競争激化といった懸念材料は残るものの、安定したキャッシュフロー創出力と、モビリティ市場における独占的なポジションを考慮すれば、同社は今後も持続的に企業価値を高めていける公算が大きいと考えます。
最終判断は「買い」推奨です。
目先の株価は増資による希薄化懸念などで伸び悩む局面もありますが、中長期的には業績拡大に伴い再評価が進むとみています。市場コンセンサスである2,700円〜3,000円程度の株価目標を目指せると予測します。
投資は自己責任ですが、パーク24はモビリティ将来性投資したい方にとって、魅力的な選択肢となるでしょう。

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