投資先を選ぶうえで「成長性」「安定性」「為替リスクのヘッジ」は外せないキーワードです。この記事では、東証で注目されている7つの企業に焦点を当て、どうやって投資先を組み合わせれば安定したリターンを狙えるのかを、実践的にご紹介します。成長期待のある銘柄に加えて、高配当株や円高に強い企業も取り上げているので、幅広い視点から自分のポートフォリオを見直すヒントが得られるはずです。
東証市場の流れといま注目すべき視点
2025年の市場は金利動向や為替相場の変化に強く影響を受けています。一部のテーマ株に人気が集中する傾向もありますが、それだけではリスクも大きいのが現実です。だからこそ「複数の切り口」で銘柄を選ぶのが効果的。連続して利益を伸ばしている企業、高い配当を続けている企業、そして円高になるとむしろ業績が伸びる企業──こういった企業をバランス良く組み合わせることで、相場の波に振り回されにくい投資が可能になります。
連続増益企業を軸にした成長戦略
日立製作所(6501)
社会インフラやIT、重電など幅広い事業を手がける日立は、直近の決算で売上2兆2583億円、営業利益も前年同期比でしっかり増やしています。配当も増やしていて、欧州での鉄道関連の受注が好調な点も見逃せません。長期保有でじっくり利益を積み上げたい投資家向けです。
ゼンショーホールディングス(7550)
「すき家」や「はま寿司」など、誰もが知る外食チェーンを展開するゼンショーは、2025年3月期で営業利益が約4割増。2026年も増益見込みです。サブスク型の新サービスやデジタル化も進めていて、収益力が一段と高まっています。配当利回りも約4%と悪くなく、長く保有して成長と収入を狙える銘柄です。
さくらインターネット(3778)
クラウド業界に特化し、GPUクラウドなどAI需要を取り込むビジネスで急成長中。2026年3月期1Qでは売上が前年同期比26.2%増。データセンターへの投資も継続しており、将来的な成長も視野に入ります。小型株ですが、テーマ性と実績の両面で魅力があります。
太平洋セメント(5233)
社会インフラ復興の需要に支えられ、業績がしっかり伸びています。営業利益は37.7%増、配当も100円に増配予定です。脱炭素や廃棄物リサイクルへの取り組みも進めており、ESG対応という観点でも注目に値します。
ティーケーピー(3479)
貸会議室やホテルなどを手がける同社は、働き方の変化やインバウンド需要の回復が追い風。2026年2月期1Qの売上は前年比で131.6%増と急回復しています。地方展開やM&Aによる拡大戦略も進めていて、中長期で成長が期待できるポテンシャル株です。
インカムゲイン狙いならこの1銘柄
INPEX(1605)
原油やガスの開発で知られるINPEXは、安定した配当と増配傾向が魅力。2025年12月期の配当は90円、利回りは5%超えと高水準です。脱炭素に向けたCCUSなど次世代エネルギーにも取り組んでおり、今後も長期的に収益基盤を維持できそうです。
投資先を選ぶうえで「成長性」「安定性」「為替リスクのヘッジ」は外せないキーワードです。この記事では、東証で注目されている7つの企業に焦点を当て、どうやって投資先を組み合わせれば安定したリターンを狙えるのかを、実践的にご紹介します。成長期待のある銘柄に加えて、高配当株や円高に強い企業も取り上げているので、幅広い視点から自分のポートフォリオを見直すヒントが得られるはずです。
まとめ
(1)連続増益株(毎年利益を伸ばしている企業)
注目銘柄とその理由:
-
日立製作所
→ エネルギー事業が好調で、フリーキャッシュフローも改善している -
ゼンショーホールディングス
→ 外食需要の回復に加えて、海外事業の成長が見込まれる -
さくらインターネット
→ AIブームを背景にGPUインフラ(計算用サーバー)の需要が急増中 -
太平洋セメント
→ 建設需要の回復、財務状況も改善 -
ティーケーピー(貸会議室)
→ 会議室・ホテルの稼働が回復し、業績が好調
→【ポイント】どの企業も「業績が良く、今後も伸びそう」な内容がある
(2)連続増配の高配当株(配当金が安定的に増えている)
注目銘柄:
-
INPEX(エネルギー開発)
→ 原油価格によるリスクはあるが、「増配意欲が強く、安定した配当」が魅力
→【ポイント】配当狙いの投資家には向いている銘柄
(3)円高が追い風となる株(円高になると利益が出やすい企業)
注目銘柄:
-
すかいらーくホールディングス(外食チェーン)
→ 円高により「輸入コスト(食材など)が下がる」ことと、既存店の売上も伸びている
→【ポイント】為替の動きが追い風となり、業績にプラスに働いている
これらの銘柄は、それぞれのテーマにおける強み、良好な業績モメンタム、そして需給状況を総合的に鑑みると、今後2〜3ヶ月で株価が上昇する潜在的な可能性を秘めていると考えられます。ただし、投資は自己責任であり、市場の変動リスクを十分に理解した上で、ご自身の判断と責任において行ってください。
コメント